マツダ・CX-8はダサいと言われる理由はなんでしょう?
光があるところには影があるように、ファンがいればアンチもいるのが当然とは言え、「ダサい」と言われるとやっぱり気になってしまうのが人のココロです。
特にこれからCX-8を購入しようとしている人は、低評価に神経を尖らせてしまいがち。
今回はCX-8がダサいと言われる理由を検証していこうと思います。
否定的な意見に隠れた意外なポジティプ評価が見つかるかもしれません。
【マツダ・CX-8】CX-5と激似でダサい?
CX-8がダサいんじゃない?といわれる理由の一つに、すれ違いざまにCX-5と見分けがつかないんじゃないか?という点があげられます。
いったいどういうことなのか?みていきましょう。
フロントビューが激似でダサい
CX-8とCX-5。
どちらもマツダのデザインコンセプトである「魂動デザイン」に基づくSUVなので、ある程度似ているのは仕方ないんですが、改めて見てもやっぱり似ていますよね……。
走行中に対向車としてすれ違った瞬間などにパッと見分けられる自信がありません。
- CX-5がスポーティなメッシュ状。
- CX-8は左右方向にスリットを配置してシルバーの装飾を加えた上級車種らしい落ち着いた雰囲気。
フロントマスクはキャラクターに合わせた違いはもちろんありますが、やっぱりパッと見は似ていますね。
外観サイズ感が同じでダサい
じっくり観察すれば違いは明らかなのに、パッと見でこんなに似ていると感じてしまう理由は外観サイズ。
- 5人乗り2列シートのCX-5
- 7人乗り3列シートのCX-8
CX-8のほうが全長も全高も数値が大きいのですが、全幅の数値は全く同じ1840mm。
全長や全高って正面から見ただけでは差異を認識する要素になりにくいのに対し、全幅はかなり影響が大きいんです。
フロントマスクがほぼ同じにも関わらず、フェンダーを装着して全幅を拡げると全く違った印象になるのはスズキ・ジムニーシエラが好例ですが、CX-5とCX-8の場合はこの逆で違いがわかりにくいんですよね。
モデル名の数字が大きければサイズも大きいと思われるでしょうし、実際に全幅以外の数値はCX-8のほうが大きいので間違ってはいないのですが、正面から見てしまうと同じ全幅サイズからイメージと実物がちぐはぐになってしまいがちです。
CX-8・CX-5と激似でダサいネットの声
このCX-8って全幅はCX-5と同じなんですよね。全長は伸びてWBはCX-9と同じ寸法になりましたけど。
まぁリアはCX-9に似てるしCX-5より好きかな。— いろは6 (@Kaz3647M3) August 4, 2017
【マツダ・CX-8】リヤビューがダサい?
CX-8とCX-5、似ているのはフロントやサイズ感だけじゃない?
リヤビューも似ていてダサいという声もあるんですね。
リヤビューもCX-5とそっくり
CX-8の外観デザインでも不評の声が多かったのがリアビュー。
これもまたフロントマスク以上にパッと見はほとんど同じように見えてしまいますね。
セダンとハッチバックのように造形そのものが全く異なれば記憶の残り方も違うのでしょうが、リアハッチゲートを持つSUV同士であるがゆえにどうしても同じような印象を持ってしまいがちです。
となると、CX-8のリアビューがダサいという意見が多いのは少し不思議でもあります。
ポイントはエンブレムの位置
同じような見た目なのにどうしてCX-8はダサいと言われてしまうのか、両車のリアルスタイルをしげしげと眺めてみたところ、要因はマツダエンブレムの位置が関係しているのではないかと思いました。
- CX-5は左右のテールランプ内側からテールランプ同士を結ぶように伸びる直線のライン上にエンブレム。
- CX-8はテールランプ同士を結んだシルバーメッキのラインの下にエンブレム。
さらに、ナンバープレート周辺が広々としているCX-5に対し、CX-8ではくっきりと凹んだ狭めの台形で囲まれています。
曲線をメインにした区切り感が少ない雰囲気を出しているCX-5は比較的万人受けしやすく、直線を基調にしてくっきりと区分けしているCX-8の雰囲気は好みがわかれると言ったところでしょうか。
それぞれのデザインが採用されたことにはもちろん相応の理由があるはずですが、私個人としてはSUVとしての力強さをより深く感じるCX-8のほうが好みではあります。
リヤビューがダサいネットの声
隣にCX-8止まって、あぁなんだCX-8かぁ〜ってなって、数秒後えぇCX-8やんってなったw
カッコいいなー。窓小さい感じとかボディシルエットもすげー好き。テールライトだけ鬼ダサいけど。— ジョウ (@koala48233) January 28, 2018
【マツダ・CX-8】三列シートがダサい?
実用的で便利な三列シート
多人数乗車や荷物を多く積む頻度が高いユーザーにとって、三列シートは大活躍。
大型ミニバンのように広々、とまでは言えませんが、CX-8の三列シートは「SUVの3列目」としてはトップクラスに快適であると言えます。
175㎝超の男性でも、2列目のスライドを融通すれば身体のどこも当たらずに座れるし、着座姿勢も自然。制振材や吸音材を効果的に配置して風切り音などの静粛対策も入念に施されています。
グレード別の装備ではあるものの、パワーウォークイン機能やワンタッチウォークイン機能なども用意されていることから、CX-8の三列シートは実用には十分なレベルに達しています。
実利と外観のバランスは難しい
その三列シートがダサいと言われるのは、それゆえに伸びてしまう全長が理由・
CX-5と共通の数値である全幅はそのまま、三列シートを設置するべく全長を後ろ方向へグイッと伸ばしたCX-8は、ともすれば間延びしているようにも見えてしまいます。
全長に合わせて全幅も拡大することでバランスを取ればいいんじゃ?とも思うのですが、現在の1840mm以上になると道路幅や駐車場事情から使い勝手が悪くなってしまうんでしょうね。
CX-5と比べてしまえば間延び感も否めないとは言え、CX-8単体で見た場合、私はそこまで悪くないデザインだと思いました。
なにより一定レベル以上の三列シートを備え、かつ、スタイリッシュな外観を備えたSUVはなかなかありません。
三列シートネットの声
「三列目無し」も販売して欲しい。
年に数回しか三列目シートは使う機会がないなかで、スペースと燃費を考えると三列目が不要。
夫婦2人の小旅行時の車中泊を強く意識した、室内高を高く取れるような二列目のシートの形状・スライド幅・折り畳み方を工夫したモデルの発売も期待します。
https://www2.mazda.co.jp/carlife/voice/cx-8/detail.html?k=&s=01&y1=&y2=&U=XhwJGgrSqBkAAE6wtoAAAAAD&p=3&id=Wm0CeIW9Q9MAABnLbesAAAAG
【マツダ・CX-8】ナビがダサすぎる?
車には欠かせないカーナビ。
CX-8だけでなく、マツダ車全般の評価を下げている要因のようです。
不評のマツコネ
ナビ機能をはじめ、SNSの操作や、インターネットラジオの聴取、ハンズフリー通話などの機能を搭載したコネクティビティシステムがマツダコネクト(通称マツコネ)です。
ソフトウェアをアップデートでき、つねに最新のサービスを利用できるのがメリットではあるものの、登場当初からその操作性や接続性の悪さが目立ち、「マツダ車は走りがいいのにナビが全然ダメ」という不名誉な評価を確立してしまいました。
特に初期は海外メーカー製のナビシステムを使用していたこともあり、道案内ができなかったり、遠回りさせたり、フリーズしたり、と惨憺たる状況でした。
アップデートを繰り返し、使い勝手もその都度少しずつ改善されてきたものの、当初の悪評が尾を引いている感は否めません。
ナビがダサいと言われる所以はこのあたりに原因がありそうです。
朗報!AppleCarPlayとAndroidAutoに対応
登場当初に比べればかなり改善されたマツコネですが、手放しで「使いやすい!」と言えるレベルには達していません。
そんな状況も2018年に行われた商品改良で大きく変わりました。
マツコネがAppleCarPlayとAndroidAutoに対応したんです。
常に情報が更新され、情報の量も圧倒的に豊富なスマートフォンのナビ機能をマツコネのタッチディスプレイやコマンダーコントロールで使用できます。
これでもう「ダサいナビ」なんて汚名とはサヨナラですね!
マツコネ・ネットの声
マツコネの起動が遅すぎる。
ナビが表示されるまでに30秒かかる。
OSの起動→USBメモリの確認→Bluetooth接続の確認→ナビの起動 という感じで起動していきます。
この間、時計すら表示されない。
しかも、メニュー表示を選択しても2〜3秒かかる。
毎日のことなので非常にストレスです。
https://www2.mazda.co.jp/carlife/voice/cx-8/detail.html?k=&s=01&y1=&y2=&U=XhwJGgrSqBkAAE6wtoAAAAAD&id=XHEiWYW9Q9UAACcYWskAAAAG
【マツダ・CX-8】実際の売れ行きはダサいのか?
これに関してはキッパリ「NO」と言っておきましょう。
2018年には30,679台のCX-8が販売。
国内三列シートSUV市場における販売台数第1位を記録しました。
国内での三列シートSUV市場は着実に拡大していて、CX-8はその中でもセグメントをリードする存在となっています。
当初はディーゼルエンジンモデルのみの設定だったところへ、2018年10月には自然吸気とターボ付きそれぞれのガソリンエンジンモデルも追加され、ますます多様なニーズに応えられるラインナップとなりました。
2019年の販売台数データはまだ入手できていませんが、2019年10月の時点で2万台を超えていることから大幅に減少することはないでしょう。
2019年10月には新型SUVであるCX-30がデビューしていますが、SUVのカテゴリとは言えセグメントが異なります。
直接的なライバルとして、CX-8の販売状況に大きく影響することも考えにくい状況ですね。
CX-8売れ行きネットの声
CX-8の売れ行きが伸びた背景は、まず上位グレードにも2列目のベンチシートが採用されたことがあると思う。もう1つはディーゼルに懐疑的な層に対して2500ccターボが受けたことなんじゃないかなぁ。
— もっぴー (@moppppyqqqqom) March 18, 2019
【まとめ】CX-8はダサいのか?
ダサいかダサくないかと聞かれれば、CX-8はダサくない!というのが私の結論です。
ある人にとっては良いと思えるような要素も、別の人にとっては悪い要素になることだってあります。
同じマツダのSUVだけにCX-5と比べてみたくなってしまうのも当然ですが、見た目は似ていてもCX-8は単にCX-5を伸ばしただけのクルマではありません。
5人乗りで十分なユーザーもいれば7人乗りが必要なユーザーもいます。
そんなユーザーにとっては、三列シートが備わったゆえのCX-8の外観をダサいと感じることはまずないと思うんですよね。
ナビに関して悪評の存在感が大きくなってしまったのは残念ではありますが、実際に初期のマツコネの酷さを知っているといたし方ないかな……と思ってしまう気持ちもわかります。
ただ、これも今の時代はアップデートや機能追加で改善していくケースも多いです。
あまり神経質に騒ぎ立てずに、より使いやすいナビへ進化することへ期待したいですね。
ダサい、ダサくないといった2つの選択肢のみで判断を急ぐことなく、自分なりの判断基準をある程度確立させておくと、後悔のないクルマ選びができるんじゃないかなと思います。