技術や品質が飛躍的に向上した現代では、大幅に少なくなったクルマのトラブル。
故障したクルマのボンネットを開け、路肩で途方に暮れているドライバーを見かけたのも今や昔の話です。
工業製品である以上絶対に故障しないクルマはありませんが、せっかく買ったCX-8にトラブルが発生したら興ざめしちゃいますよね。
そこで見逃せないのはマツダが行うサービスキャンペーンです。
一緒にしっかりチェックして、いやなトラブル発生を未然に防ぎましょう。
【マツダ・CX-8】サービスキャンペーンとは?リコールとの違い
クルマのトラブルを防ぐためにメーカーが行う作業ってリコールじゃないの?と思われる方も多いかもしれません。
サービスキャンペーンが何なのかを知るために、似たような意味合いのリコールとの違いをここで整理しておきましょう。
リコールとは?
国土交通省のホームページには下記のように定義されていました。
「同一の型式で一定範囲の自動車等又はタイヤ、チャイルドシートについて、道路運送車両の保安基準に適合していない又は適合しなくなるおそれがある状態で、その原因が設計又は製作過程にあると認められるときに、自動車メーカー等が、保安基準に適合させるために必要な改善措置を行うことをいいます。」
http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/report.html
お役所感があふれる難解な文章ではありますね……。
私なりに噛み砕いてみましたが、
「クルマが公道を走るためのルールに適合していない、もしくは今後適合しなくなりそうな場合、メーカーがきちんと適合させるよう対策をしなさい。」
ってところでしょうか。
公道を走るために設けられているルール(法律)に適合しない状態とは、一言で言えば違法です。
違法状態のクルマをそのまま放置しておくことは許されないため、速やかに対策を講じる必要があり、新聞やニュースなどで大々的に周知されるのがリコールです。
サービスキャンペーンとは?
国土交通省のホームページには下記のように定義されていました。
「サービスキャンペーンとは、リコール届出や改善対策届出に該当しないような不具合で、商品性・品質の改善措置を行うことをいいます。」
http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/report.html
平たく言えば、
「リコールには該当しないけど、クルマの性能や信頼性といった品質を向上させる対策」
ですね。
対策を講じなくても違法状態ではありませんが、顧客満足度や商品性をUPさせるためにメーカーが行います。
クルマを製品として市場に送り出した後に、ユーザーからの申告やメーカーサイドの調査で見つかった不調や不具合を修理したり調整したりするのが主な作業内容です。
リコールがどちらかと言えば大々的に周知されるのに対し、サービスキャンペーンはその対象車を所有するオーナーだけに通知されたり、クルマ情報サイトに掲載されたりと、ピンポイント的な周知にとどまることが多いです。
リコールは聞いたことがあるけど、サービスキャンペーンは知らないなあと思う人がいるのはこういう違いがあるからなんですね。
違法じゃないなら受けなくてもいい?
リコールと違い、サービスキャンペーンは受けなくてもクルマが違法状態に陥る心配はありません。
とは言え、トラブルを未然に防止するという観点において法に触れるか触れないかはあまり関係ないと思います。
市場の声やメーカーの調査結果をもとに、メーカーサイドとしても「ぜひ受けてほしい」としています!!
サービスキャンペーンが発表されたらできるだけ早めに点検や対策を受けることをおススメします。
サービスキャンペーンの情報はマツダのホームページで公開されていますし、対象のクルマのオーナーには個別に郵送等で通知も届くようになっています。
人によっては「えー?こないだ車検やメンテナンスに出したばっかりなのに、またディーラーに行くのは面倒くさいなぁ……。」と、タイミングが悪くサービスキャンペーンが発表されてしまうこともあるかもしれません。
でも、多くの人に楽しいカーライフを送ってもらえるよう日夜努めているメーカーの気持ちにも、ちょっとだけ寄り添ってみませんか。
【マツダ・CX-8】サービスキャンペーン一覧
キャンペーン名と日にちを箇条書きで一覧に。
その中から重要なキャンペーンをいくつかピックアップして見出し3でカンタンに説明お願いします。
2019年12月現在、CX-8に関するサービスキャンペーンが3件発表されています。
- 2019年6月7日開始 エンジン制御コンピュータにおいて、吸気シャッタ・バルブの駆動制御プログラムが不適切
- 2019年6月7日開始 エンジン制御コンピュータにおいて、ストップランプスイッチの故障判定プログラムが不適切
- 2019年11月8日開始 地上デジタルTVチューナーにおいて、テレビのチャンネル情報を記憶する素子の書き込み作業が不適切
https://www2.mazda.co.jp/service/recall/list.html
このうち、2019年6月に開始された2件については、エンジン警告灯が点灯することがあったり、フェールセーフ機能が働くことがあったりと、運転しているときにヒヤリとしてしまうような可能性をはらんでいるので、もう少し具体的に調べてみました。
エンジン制御コンピュータにおいて、吸気シャッタ・バルブの駆動制御プログラムが不適切
これは「エンジン制御コンピュータにおいて、吸気シャッタ・バルブの駆動制御プログラムが不適切なため、吸気シャッタ・バルブの開度が不安定となり、異常判定することがあります。そのため、エンジン警告灯が点灯するとともに、エンジン出力トルクを制限する等のフェールセーフ機能が働くことがあります。」というもの。
改善対策として、「全車両、エンジン制御プログラムを対策プログラムに修正します。」とされています。
エンジン警告灯が点灯するとビックリしてしまうのはもちろんですが、出力トルクを制限されると場合によっては運転操作に大きく影響することもあり、事故につながる可能性も否定できません。
エンジン制御コンピュータにおいて、ストップランプスイッチの故障判定プログラムが不適切
これは「エンジン制御コンピュータにおいて、ストップランプスイッチの故障判定プログラムが不適切なため、ストップランプスイッチが正常であるにもかかわらず、異常と誤判定し、エンジン警告灯等が点灯するおそれがあります。」というもの。
改善対策として、「全車両、エンジン制御プログラムを対策プログラムに修正します。」とされています。
正常なものを異常と判断してしまうとはなかなか厄介な不具合ですね……。
デジタル化が進む現代ではバグのような事象ですが、小さな不具合でも起こってしまえば気持ちが良いものではありません。
通知が来たら速やかに点検や対策作業を受けるようにしましょう。
【まとめ】CX-8サービスキャンペーンとは?最新一覧
リコールは聞いたことがあるけれど、サービスキャンペーンって??となってしまう人は多いハズ。
今回はそんなサービスキャンペーンについてじっくり深堀してみました。
クルマを運転するうえでの重要性や重大性においてはリコールに及ばないものの、トラブルを未然に防止するという観点では見逃しちゃいけない大切なポイントでしたね。
クルマを運転することが好きだったり、クルマを使ってレジャーに出かけることが好きだったり、カーライフを主体的に楽しむ人もいます。
クルマそのものに興味はなくても、通勤や通学、日常の買い物や送迎にと生活の道具として手放せない人もいて、クルマの存在感や可能性は今でも大きいと感じています。
私自身も経験があるのですが、運転中に警告灯が赤く光るとかなりドキッとさせられるんですよ。
異常があることをしらせてくれることの重要性もありがたみも理解しているつもりなんですが、できることならお目にかかることなく済ませたいのが本音です。
現在発表されているサービスキャンペーンにもエンジン警告灯が点灯する可能性を含んでいる項目がありましたよね。
安全で快適、かつヒヤリとしないドライブのためにも、サービスキャンペーンはしっかりチェックして、必要な対策を講じておこうと思いました。