【マツダ・CX-8】ディーゼルは不具合多い?トラブル回避のコツ

CX8ディーゼル不具合対策

遠出をすることも家族や友達を乗せることも多いから、低燃費でパワーがあるディーゼルエンジンを選びたい!

マツダCX-8の購入を検討している私も、ディーゼルエンジン車がいいなと思ってます。

燃料費も安くて、大トルクでグイグイ加速してくれるってすごく魅力的なんですよ。

でも、調べていくうちにちょっと気になる不具合やリコール情報が目にとまりました。

実際のところどうなんでしょうか?

詳しく見ていきたいと思います。

【マツダ・CX-8】ディーゼルエンジン不具合事例

cx8ディーゼル不具合

マルチインフォメーションディスプレイに「DPF異常」と表示された。

ディーゼルエンジン車にしか備わっていないDPFに関する不具合のうち、この表示を見たというオーナーが多かったです。

DPFとはディーゼルエンジンから発生する特有のススを捕集する装置。

混雑や渋滞した道路での低速走行が続いたり、停止と発進を繰り返すストップ・アンド・ゴーが多かったりすると発生量が増え、DPFに溜まるススの量が増加して限界を超えてしまうとそれ以上ススを捕集することができなくなります。

DPFに溜まったススを焼却処理するには高温の排気ガスを必要とするので、短時間かつ短距離走行が続くと排気ガスの温度が上昇せずにDPFの焼却処理ができないままとなり、「このままだと走行出来なくなるよ!」と警告メッセージが表示されてしまうんですね。

出発して数分でエンジン警告灯が点灯した。

O2センサーの異常や排ガスの濃度に異常によりエンジン警告灯が点灯するという事象が発生していました。

DPFの再生中に駐車してエンジンを切り、その後チョイ乗りを繰り返していると排ガス濃度が異常値を検出することがあるようです。

異常を感知するセンサー内の水分量や気温、湿度によってもまれに発生することがあるようです。

警告灯は重大なトラブルを前もって知らせてくれる大切なシグナルではあるのですが、点灯したときのドキドキ感はできれば体験したくないですよね……。

【マツダ・CX-8】ディーゼル関連リコール最新情報一覧

マツダcx8リコール不具合情報

最新リコール情報

2018年11月に届け出されたリコール情報が最新でした。

これは「エンジンの吸気側バルブスプリングにおいて、スプリング荷重の設定が不適切なため、圧縮不良となることがあり、最悪の場合、エンジンが停止するおそれがあります。」というもの。

該当車輌は2017年9月29日~2018年年5月8日の間に製造されたCX-8です。

詳細はコチラ⇒https://www2.mazda.co.jp/service/recall/ra/20181029002/

サービスキャンペーン情報

サービスキャンペーンとは、リコール届出や改善対策届出に該当しないような不具合で、商品性・品質の改善措置を行うことです。

2019年6月に2件のサービスキャンペーン情報が発表されていました。

  • エンジン制御コンピュータにおいて、吸気シャッタ・バルブの駆動制御プログラムが不適切なため、吸気シャッタ・バルブの開度が不安定となり、異常判定することがあります。そのため、エンジン警告灯が点灯するとともに、エンジン出力トルクを制限する等のフェールセーフ機能が働くことがあります。

該当車輌は平成29年9月29日~平成30年8月20日の間に製造されたCX-8です。

詳細はコチラ⇒https://www2.mazda.co.jp/service/recall/sca/20190604001/

  • エンジン制御コンピュータにおいて、ストップランプスイッチの故障判定プログラムが不適切なため、ストップランプスイッチが正常であるにもかかわらず、異常と誤判定し、エンジン警告灯等が点灯するおそれがあります。

該当車輌は平成30年8月20日~平成31年1月25日の間に製造されたCX-8です。

詳細はコチラ⇒https://www2.mazda.co.jp/service/recall/sca/20190604002/

【マツダ・CX-8】なぜディーゼルは不具合多いのか

ディーゼルエンジンに関するトラブルの多くがDPFにまつわるものです。

DPFはディーゼルエンジンから発生する特有のススを捕集して焼却処理するものですが、この処理が追いつかなくなることで異常を知らせるメッセージが表示されてしまうケースが多いということでした。

ディーゼルエンジンがガソリンエンジンに比べ燃費がいい理由は、圧縮比がガソリンエンジンより高く、熱効率に優れるから。

それと引き換えに、燃焼後に排出される有害物質はガソリンエンジンよりも多いといわれていて、ススやその他の排出物を大気中に放出しないように燃焼後の処理を行うことに各メーカーは苦心しているようです。

ディーゼル不具合

他社のディーゼルエンジンでは尿素SCRという別の補機を加えて排ガスを清浄化することが多いのですが、これを追加するとそれだけコストも車両重量も増加してしまいます。

マツダはこれを使わず、より完全燃焼に近づけることでススの排出を抑え、DPFは装着しながらもそれに全面的に依存しないエンジンを作る努力をしており、その結果が原価を抑えたディーゼルエンジン車の販売につながっているといえます。

燃費がいいからと言っても車両価格が高すぎては手が出ませんし、車重が重くなればそれだけ燃費も運動性能も低下してしまいますからね。

ディーゼルエンジンの低燃費、大パワーをあますところなく味わうためにはDPFとうまくお付き合いする必要がある、といったところでしょうか。

【マツダ・CX-8】ディーゼル不具合回避のコツ

cx8オーナー評価辛口

ディーゼルエンジンには不可欠であるDPFの性能を維持することが重要なポイントになりそうです。

具体的にはDPFが捕集したススを定期的にきちんと焼却処理すること、です。

エンジンが暖まらないうちに目的地に着き、またすぐに自宅に着くといったことを繰り返すような走り方、たとえば近所のスーパーへ買い物に行く、駅まで家族を迎えに行くといった、短時間かつ短距離走行が続くとDPFの焼却処理ができないままススが溜まり続けてしまいます。

エコにつながるといわれているアイドリングストップ機能ですが、この観点からすると少しお節介かもしれません。

ディーゼルエンジンに指定されている専用のエンジンオイルにはDPFを保護する成分が含まれているのに、短時間の走行ではこれも十分な保護性能を発揮できません。

暖機運転をしっかり行なう、一度に走行する時間は20分以上を目安にする、短時間の走行時にはアイドリングストップ機能を使わないなどの対策でトラブルの発生率は低くなるという情報もありました。

普段はちょい乗り程度の使い方が多い方の場合は、週末や休日に少し長めに運転するのも効果的です。

私自身は近場の買い物にクルマを使うことはほとんどないですし、長距離ドライブに出かけることも多いので、もしCX-8を購入してもこのトラブルが発生する可能性は低いかな……と少し安心しました。

乗り方に一工夫することでトラブルの発生を未然に防ぎたいところですね。

【マツダ・CX-8】メーカー・ディーラー対応の評価

リコール発表された内容はもちろん、ディーゼルエンジンの不具合に関しては、ことの大小を問わずメーカーもディーラーも把握しています。

千葉マツダのように、ディーゼル車の取り扱いに関する代表的な疑問解消に特化したリーフレットを用意するディーラーもあるなど、ユーザーからの訴えには耳を傾けて真摯に向き合っているイメージです。

DPFの異常についてはやはりディーラーに駆け込むユーザーが多いようで、事前にこのようなわかりやすい資料を手渡しておくことでユーザーの不安もトラブル発生率も減り、ディーラーの負担も減るんじゃないかと思いました。

また、トラブルが発生した場合でも、無料で丁寧に対応してくれたり、口頭でわかりやすく運転に関するアドバイスをしてくれたりと、どこのディーラーについても対応に関する評価がおおむね高かったことは安心できましたね。

ただ、高性能なディーゼルエンジンを求める期待ゆえにトラブル発生には厳しい見方をするユーザーも一定数存在し、メーカーにはさらなる性能の向上とトラブル発生率の大幅な減少を求める声が見受けられました。

クルマは運転中や乗車中に命を預ける機械である以上、この厳しい指摘には納得できるものがあります。

現状でも他社とは一線を画す性能を持つディーゼルエンジンではありますが、これからも「さすがマツダ!」と思えるような技術や品質の向上を目指してほしいですね。

【まとめ】CX-8ディーゼル不具合情報と回避のコツ

ネットでよく見かけてもイマイチ内容がわからなかったディーゼルエンジンの不具合情報でしたが、調べていくと問題が掴めて解消するコツもわかったのでよかったです。

リコールやサービスキャンペーンについては必要な対策を講じることで問題なく走行することができますし、ディーゼル特有のDPFに関する不具合も走り方次第でトラブルの発生率が減ることがわかりました。

ディーゼルエンジンに限ったことではないですが、現在の技術ではエンジンから排出される有害物質を完全に無くすことが不可能である以上、並み居るディーゼルエンジンの中でもコストや重量増を極力避けた設計で高い評価を得ているマツダのディーゼルエンジンはますます魅力に感じます。

長距離ドライブをすることが多い私にとっては、ディーゼルエンジンの低燃費と大パワーが魅力であることが変わらないのはもちろん、DPFのトラブル発生も少なく済みそうですし、万が一発生してしまった時も頼りになるディーラーの存在はありがたいです。

そのディーラーとの相性については出たとこ勝負になるのかなと思いつつ、相性の合う営業マンと出会えることを祈りながら今日もまたCX-8のカタログを眺めることになりそうです。